こんにちは。
今回はベアリングについて話したいと思います。皆さんが使っているベアリングはどこのメーカーを使っていますか?。だいたいのメーカーに記載されている。ABECという文字皆さん気になったことはないですか?
今回は気になるベアリングの【ABEC】について話をしてなにがどう変わるのかを知っていって下さると嬉しいです。
ベアリングってなに?

スケートボードを始めてなかったらまだ私はベアリングという物を知らなかったと思います。仕事がらベアリングに触れたりする事はあってもそこまでベアリングに興味を持つ事はないと思います。
デッキやトラックなどのパーツと比べると影が薄いのですがとても重要な役割があり、なんとベアリングがない状態だとうまくウィールが回らなくてスケボーに乗って進む事ができなくなります。
ABECってなに?

そもそもABECってなんでしょうか。並べてみても分からないですよね。スピード?耐久性?耐水性?いったい何を基準にしているんでしょうか。
ABECとはベアリング内にあるボールと枠との隙間の事です。
スケートボードで基本的に使われているABECの数値は3・5 ・7・9。ABEC9はABEC7の中の物を厳選した物となっている。
この数値が高いほど隙間がなく精密に造られています。
隙間が少ないことによってホコリなどの不純物が入りにくくボールの回転のブレがないため、回転数が多くなり速く回ります。
ボールと周りの枠の隙間が狭いからボールがブレなくて速く回るってことだったんですね 。
なら数値の高い物を使っておけばいいと思ってないですか?。なんとこれには意外な落とし穴があるんです。
熱膨張って皆さまは知っていますか?。これは温度により物質の体積が大きくなるっというものになります。ベアリング内のボールや枠の大きさが熱くなって大きくなって寒くなると小さくなるといったものになります。
もちろん制作過程で壊れにくい様にしっかりと計算されています。
ボールだけが大きくなるわけではないですのでそんなに気にすることではないと思いますが、数値が高いほど隙間が狭くなるため、数値の低いABEC3と比べると壊れる可能性がほんの少しばかり高いということになります。
- 速さをとるならABEC9が1番速く・ABEC3が1番遅い。
- 耐久性ならABEC3が1番高くABEC9が1番低い。
これはあくまで熱膨張のみでの話になります。ホコリが入りやすいのは隙間の広いABEC3です。
始めたばかりなどで無ければやはり良いベアリングを買った方が良いかと思います。
オイルをさすとスピードが遅くなる。

ベアリングにはオイルがさしてありますよね。しかしオイルをさすと実は”ベアリングの回転が悪くなってしまうのです”
ではなぜベアリングにオイルをさすのでしょう。答えを聞く前に少し想像していただきたいと思います。
- まずは平らな床に鉄板が1枚あり、その上に鉄のボールが散らばってます。
- そのボールの上に更に鉄板を1枚置き、ボールを挟みます。
- それを2つ用意します。片方にはオイルが塗られてます。
想像できましたでしょうか。
この2つどちらの方が上の鉄板がスルスル動きそうですか?
答えはオイルがさしてない方だと思った方は正解です。ボールと鉄板の間に不純物がないため滑らかに動きます。
先ほど想像した物を筒状にした物がベアリングになります。
オイルをさす事によってボールと枠の間の隙間を狭めるという事でもう答えはわかったと思います。
不純物を入れないために不純物(オイル)をいれることにより、オイルをさすことによってスピードは落ちてしまうのですが、ホコリなどがベアリングに入らない様に守ってくれます 。
オイルをさしているからといってゴミなどが全く入らないというわけではありませんのでご注意ください。定期的なメンテナンスをオススメします。
ベアリングの手入れ方法

ここからは少し余談になりますがベアリングのメンテナンスの方法という物を紹介させていただきたいと思います。
ついこの間、You Tubeのボレスちゃんにて紹介させていただいたベアリングの検証動画。皆さまみていただきましたでしょうか?
まだ観ていない方がいましたら是非とも観てくださると嬉しいです。
こちらのベアリングのメンテナンスと検証の動画の通りなのですが簡単にまとめた物をこちらに載せておりますので参考にしてください。
- ベアリングをウィールから取り外しシールドのゴミを拭き取る。
- 灯油を入れたケースにて洗浄を行う。
- オイルをさしてウィールの取り付けを行う。
やはりこうしてまとめたものより動画の方を見ていただいた方が分かりやすいと思います。やって見ると結構簡単ですので1度やられてみてはいかがでしょうか?